漁業

ヒジキ漁は佐田岬半島の春の風物詩のひとつ!

磯場

海水温が温かくなってくる春、佐田岬の海岸ではヒジキ漁が解禁されます。
例年3月中旬頃の大潮になる頃を見計らって漁が行われ、漁業関係者の方々がヒジキの刈り取り作業を行います。

ヒジキは刈り取った後、天日で乾燥させた後、出荷されます。
漁協の組合の方々によってかりとられたヒジキのほとんどが漁業協同組合に出荷されますが、中には自家消費のためにストックしている方もいます。

ここ佐田岬半島のヒジキは肉厚で美味しく、とくに宇和海側のものは市場でも注目されているとか…。
年々減少する天然ヒジキだけに、より注目を浴びているようですね。

ヒジキを使った料理の代表的なものとしては煮物があります。
通常、干したものを水で戻した後、煮物にされる場合がほとんどでしたが、近年ではひじきご飯を始め、天ぷらや酢の物等、そのバリエーションも多くなって来ました。

きれいな海で育ったヒジキは佐田岬半島の自然の最高のめぐみともいえますね…。

ヒジキは古くから愛されてきた天然食材のひとつ!

ヒジキ春先になると成長してくる海藻類。
ここ佐田岬半島でも3月の中旬頃からワカメやヒジキ、フノリといった海藻類の漁が解禁になります。

なかでも多いのがヒジキ漁です。
天然のヒジキが減少する中、養殖も始まってきましたが、それでも天然物は別格で、年々漁をする組合員の方が多くなって来ています。
その理由はズバリ、天然物の価格の高騰にあります。
その年によって若干の変化はあるものの順調に上がって来ているようです。
いつもは魚を釣っている漁師さんや、海に潜ってサザエやアワビ等を獲っている海士の方などもこの時期はヒジキ漁をしています。
更には柑橘栽培農家さんで漁業権も持っている方もこの時期はヒジキ漁を楽しんでいます。

ヒジキ漁はいたってシンプルなんですが…。

ヒジキ漁ヒジキの取り方はいたってシンプルです。
釜でヒジキの根元から少し上を刈り取るだけ…。
つまり、稲刈りと同じような感覚だと思っていいでしょう!
しかし、潮の引いた磯場の海岸で刈り取り、それを陸上に上げ、広げて天日で干して乾燥させます。

この一見単純そうな作業ですが、刈り取って海から陸上に運ぶ際には足場が悪うえ、ヒジキも海水を含んでいるので重く、とても体に負担のかかる作業です。
さらに、天日干しの時は早朝に広げて干すと、お昼過ぎには裏返して再度干します。その後、夕方には取り込んで倉庫に入れておき、また翌朝には天日でほします。

この作業をヒジキが完全に乾燥するまでの期間、繰り返すので結構大変なんです。
手間隙かけたヒジキ、今シーズンの出来栄えはいかがなものでしょうか…!?

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