佐田岬半島の文化

三崎約15地区の総氏神・大氏神と称された三崎八幡神社

三崎八幡神社額

佐田岬半島と九州を結ぶ玄関口に当たる三崎港の近くにある三崎八幡神社。

創立は860年(貞観2年)だといわれています。
云い伝えによると八幡宮を石清水に勧請された翌年、ここ三崎に宇佐八幡宮から勧請されたとのこと…。
当時の国守の寄進によるものだったようです。

今でも秋には五穀豊穣を祈願した祭りが行われています。
この祭り、牛鬼と四ツ太鼓の合戦がとても見応えがあり、楽しみにしている住民も多いようです。

歴代藩主の崇敬を受けていた神社

三崎八幡神社本殿この三崎八幡神社は江戸時代以降、この地を治める領藩主の崇敬を受けていたようです。
例えば、築城技術に優れ、何度も主君を変えた戦国武将で知られる藤堂高虎からは横笛と猩々毛を、伊予宇和島藩の初代藩主で仙台初代藩主の伊達政宗の長男の伊達秀宗からは短刀が奉納させているようです。
この他にも、伊達宗利からは紋章入りの提燈、伊達村候からも神号額、伊達宗紀は白銀と扁額、そして、江源氏二宮雅尭からは鳥居が奉納されたようです。
また、社殿の補修等の際は費用を寄付されたり、参勤交代の時には参拝、または代参して海上安全・武運長久をきがんして御座船に守礼を奉祀することが慣例になっていたようです。
この本殿の天井に描かれている壁絵は見事らしいのですが、今だに実物を見たことがありません。
機会があれば、一度拝見したいものですね…。

三崎八幡神社の狛犬

三崎八幡神社狛犬(小)神社の鳥居をくぐると入口付近で見かけることが多いのが狛犬です。
この狛犬は獅子や犬に似た想像上の生き物で、日本特有の獣といわれています。(実際にこんな生き物がいたら怖いですよね…。)

参拝した時に必ずこちらを見ているように置かれていることが多く、左右一対になっています。
この狛犬の口元をみると必ず口を開けているものと閉じているのもになっています。いわゆる阿吽の形をしています。これは魔除けのためだともいわれていますが、諸説あるようですね!

ここ三崎八幡神社では二対の狛犬が出迎えてくれます。
最初は小さめの可愛い!?感じの狛犬、そして、本殿まで登った時に出迎えてくれるのが精悍な顔つきの狛犬です!

三崎八幡神社狛犬(大)この狛犬には目力があり、勇ましさを感じます。
でも、どうして二対の狛犬がいるのでしょうか!?
あまり意味がないのかもしれませんが興味がありますね…。

この神社、明治維新までは大社正八幡宮と呼ばれ、当時の三崎町13部落と瀬戸町田部・大久の2部落を合わせた15部落の氏神だったそうです。
その後、各部落に次々と神社が創設され、それぞれが氏神となったためにこの三崎八幡神社を総氏神や大氏神と呼ばれるようになったそうです。

ちなみに例祭は10月9日ですが、近年、その前後の土日に開催されるようになったようです。

三崎・八幡神社の場所


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